Vol.10 「仕事のできる男?」 の巻
2006.05.18
今日、僕はシンガポール出張から帰ってきました。もしかしたら彼女もと秘かに期待していたんですが、そんなことは全く無く、1人、あの暑い国で黙々と仕事をして、昼過ぎに成田へ帰ってきました。久しぶりに美味しい和食が食べたくて、彼女とTを誘って名月へ行ってきました。Kちゃんも誘ったのですがO君らとイタメシに行くと断られてTは,またまた落ち込んでいました。
「ど~せ僕なんか見た目も悪いし、あいつみたいなお金持ちのお坊ちゃま君でもないし、勝ち目なんかないですよ。」
こんな調子で。 でも、彼女が
「何言ってるのよ、吉田君を見なさいよ!男は見た目じゃないわよ。中身よ。元気だしなさいよ!」
「エッ!! 僕ってそんなに外見悪いの?」
「そ、そ、そう言う意味じゃなくて、 え~と、そのぉ~吉田君はいつも仕事一生懸命で真面目だし、誰にでも優しくて誠実で、皆に信頼されているとても立派な男性だって言いたかったのよぉ」
と、ものすごい彼女のフォローでした。 でも、ちょっとうれしくなってきました。
久しぶりの名月の「お刺身」は相変わらずプリプリで、やっと日本に帰って来た気がしました。つい、数時間前までシンガポールにいたなんて信じられません。あと「う巻き玉子焼き」と「鯖の味噌煮」、「あら煮大根」を注文しました。たった1週間の海外出張なのに・・・ 妙にこういうのが食べたかったのです。
彼女は「蟹爪の湯葉揚げ」と「筍の牛カルビ巻き」を、Tは「帆立の浜焼き」を頼みました。この帆立がえらく大きく立派で、今、子が入っている時期らしく、初めて食べる帆立の子に皆驚いてしまいました。
それだけじゃなくて、食べ終わった帆立の殻に残ったスープに御飯を入れてもう一度焼き、おじやを作ってくれました。これがもう絶品で、おかわりをしたくなるほどでした。
牛カルビで筍を巻いて焼いたのは、おろしポン酢でサッパリと。蟹爪の揚げ物は抹茶の塩でパリッと。
それぞれ美味しくて、Tも大分元気になってきました。僕達の励ましより名月の料理の方がTには利くようです。お酒のせいもあってすっかり機嫌の直ったTは
「何だか先輩達っていい感じですよねぇ~ よぉ~し僕も吉田先輩を見習って頑張ります。」
だって。見習う??
シンガポールの話で盛り上がって飲んでいる所に、KちゃんとO君がやって来ました。
「良かった。まだ居たんですね。実は今度O君の別荘でテニスをする事になったんですけど、良かったら皆で一緒に行きませんか?」
だって。
テニスと聞いてちょっと目を光らせたTは
「いいじゃないですか。皆でテニスなんて楽しそうじゃないですか僕、高校でテニス部だったんですよ。Kちゃん、良かったらコーチしてあげるよ。」
「そうね、気候も良くなってきたし。私はいいわよ。吉田君はどう?」
僕、テニスなんてやったことないんで困っていると彼女が
「私が教えてあげるから大丈夫よ。それに、吉田君がいたほうが私も楽しいし・・・・ 行きましょうよ。」
この一言で僕も行くことになりました。どうなることか・・・・ テニスの後でバーベキューしようとか、朝皆で焼きたてのパンを買いに行こうとか、何だかすっかり軽井沢テニスツアー話しで盛り上がっていました。
僕は、きれいな星空を彼女と二人で見たいなぁ~なんて考えていました。彼女と2人きりになれるかなぁ・・・
でも、その前にテニスだ。帰り道、本屋で「楽しいテニス入門」を買って帰りました。気持ちはもう彼女と2人で、軽井沢のコートのなかです。
追伸
明日、チョーかわいいテニスウエアー買いに行こっと。シャラポアみたいなウエアーでO君を驚かせちゃおうかなぁ~ あ~ 楽しみ K
追伸
神は僕にチャンスを与えたもうた。テニスでOを完璧に負かして、Kちゃんにカッコイイとこ見せてやろう。実は僕、高校時代に市民大会で3位に入った事があるんです。アレッ、ラケットどこにしまったのかなぁ? T
追伸
初めまして。 新入社員のOです。何だか皆さんテニスツアーで、かなり盛り上がってるみたいでチョット驚きでした。特にT先輩なんか、僕との試合にかなり気合が入っているようです。実は僕、イギリス留学時にインカレで準優勝した事もあるんです。本気出したら先輩に悪いし・・・・
左手で打とうかなぁ・・・・ O
親方からのお知らせ
吉田君の日記を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ここで皆様にプレゼントがあります。
今回は「抹茶アイス」です。
キーワードは「吉田くんの行った国」
御来店お待ちしております。
次回の「吉田君の名月日記」をお楽しみに!!