Vol.3 「忘年会の下見」 の巻
2005.11.01
もうすぐ忘年会シーズン・・・・ということで、
今年の幹事の先輩に「吉田、おまえも手伝えよ!」と、言われてしまいました。
もちろん反射的に「ハイ!」と言ってしまったものの幹事って・・・・・・?
戸惑ってるまもなく「吉田!今日は名月に下見に行くぞ!!」って言うので、またまた反射的に
「ハイ!」と言ってしまいました。
何だか人に考えるスキを与えない人だなぁ~
彼女も来るのかなぁ~?と思っていたら来たのは
後輩でした。
ちょっとがっかり
でも、男3人で飲むのもいいものでした。
店に入ると先輩は真っ先に「俺生ガキ。何と言っても冬はここのカキを食べないとはじまらないよな。でかくてびっくりするぞ」
え・・・ 生ガキって、彼女と食べる約束していたのに
でも、食べたぁーい!
また今度一緒に食べればいいやー。って事で
「僕も食べます」と言ってしまいました。
出てきたカキはすごく大きくてカキフライしか知らない生ガキ初体験の僕はびっくり。口の中がいっぱいになるくらいのカキは、プリプリで先輩がこれを食べないと・・・・ってだけの事はあるなぁ
彼女にも食べさせてあげたい!
僕がお気に入りの「お刺身の盛り合わせ」を頼むと、なんと後輩が「あん肝大根」を頼みました。
あん肝って・・・・ やっぱり僕 食べたことありません。くりぬいた大根の煮物の中にあん肝が入っていて今まで食べたことのない。そうそう、テレビとかでよく言うまったりとした味でとてもおいしかった。
勢いにのった僕は「あん肝ポン酢」も追加してしまいました。これがまた濃厚なのにサッパリと食べられて感動の連続でした。あん肝の余韻に浸っていると、先輩が「カキ、あん肝とくれば次は白子だなぁ~ これが冬の三種の神器だぞ。かぁ~っ・・・・ やっぱり酒に合うなぁ~ 大徳利2本追加ぁ~」
早く、白子ってやつもたべてみたいなぁ~
お酒と一緒に大きなお皿で出てきたのは
「あら煮大根」でした。色々な魚のあら煮と、しみしみの大根の煮物はたまらなく絶品で お酒との相性も抜群! 和食を堪能って感じでした。
最後に出てきたのは「カキの豆乳鍋」でした
「冬のシメは、やっぱり鍋ですよねぇ~」
後輩のくせに生意気なことを言うやつだなぁ・・・
豆乳でプリプリになったカキをポン酢でサッパリと食べると、生カキとは違った美味しさ、そして、「最後の このおじやはキメの一品!うまいぞ~!!」と、言って御飯を入れおじやを作ってくれました。ナ・ナント僕の知ってるおじやじゃあない! とってもクリーミィーで なるほどキメの一品。
「それはそうと、今日は忘年会の下見のはずじゃあ・・・・」
先輩がいきなり「親方ぁー」と呼ぶと、前回黒板を持ってきてくれた玉子顔のおじさんが水槽の奥からニコニコと出てきました。この玉子顔のおじさんが御主人なのだと始めて気が付きました。名月の常連らしき先輩は、忘年会のプランの相談をやっと始めました。
親方の説明では「月替わりのおまかせコース」3700円の他、「ふぐのフルコース」5000円。
そして、忘年会にはもってこいの2時間飲み放題付きの「宴会コース」5000円、「宴会鍋コース」5000円があり、鍋コースは蟹味噌仕立ての名月海鮮鍋が出るとの事。豆乳鍋ですっかり盛り上がった僕たちは、迷わず「飲み放題付き 宴会鍋コース」を予約しました。
今日は初めて食べるものばかりで いささか緊張しましたが、どれも美味しくて・・・・
先輩のおかげで「和食通の吉田君」になりつつあります。先輩ありがとうございます。
お腹もいっぱいになり、帰ろうかなぁ~と立ち上がったとき、ギャ・ギャー!!・・・・
カウンターに彼女を発見。思わず声をかけようとして隣を見ると、僕と同年代の今風の男が・・・・
「うっそぉ~!?」 何だか楽しそうに話をしてるし・・・・先輩は気付いてないらしく靴を履いてるし・・・・・
僕は声を掛けることもできずに名月をあとにしました(涙) あんなに美味しいものを食べて幸せだったのに、一瞬にして・・・・・・ あ~ さっきの男は誰なんだろう。やっぱり彼氏なんだろうなぁ~
もう、彼女とのカキデートもだめなんだろうなぁ・・・・・・ 明日会社で会うのがツライ・・・・・
ひたすら落ち込んでしまいました。
追伸
今日は久しぶりに兄貴から電話があり
名月で2人で飲みました。
兄貴ったら
「お前うまい店知ってるなぁー」なんて
驚いていました。
先輩のイチオシのカキがあったけど、今度吉田君と食べる約束をしているので今日のところは グッと我慢しました。
早く食べたいナァ~
楽しみです。 彼女
親方からのお知らせ
吉田君の日記を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ここで皆様にプレゼントがあります。
今回は「揚げたてパリパリ海老せんべい」人数分です
キーワードは吉田くんのスーツの色。
御来店お待ちしております。
次回の「吉田君の名月日記」をお楽しみに!!